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箸渡しとは?マナー違反の理由や意味を解説!

当寺では現在、3歳になる次男がお箸の練習をしています。

そんな中、箸を使える5歳の長男が「こうやるんだよ」と教えています。
微笑ましい光景です。
そんな中、2人で「箸渡し」を行おうとしていたので止めました。

「それは『箸渡し』といってやってはいけないんだよ」
「なんでだめなの?」
「それはね、亡くなった人のお骨を納める時にやるからやってはいけないんだよ」
「そうなんだ。やったことないからわからなかった。」
「そうだね。これからは気をつけてね。」
「わかった。」
そんなやり取りをしました。

小さい頃、ご両親やおじいさんやおばあさんから「箸と箸で食べ物のやり取りをしてはいけない」と言う事を言われた方も多いのではないでしょうか?

今回はこの「箸渡し」について確認の意味も込めて少し見ていきたいと思います。

目次

「箸渡し」とは?由来は?マナー違反の理由は?

それでは「箸渡し」についてその意味や由来などを順番に見ていきましょう。

①「箸渡し」とは

人が亡くなり、火葬した後、骨上げ(骨を骨壺に拾う事)を行いますが、その時に2人で1つの骨を箸で挟んで骨壺に入れるやり方=儀式のことを「箸渡し」といいます。

ちなみに、この「箸渡し」は日本独自の儀式であり文化です。

②箸渡しの由来

「箸渡し」は言葉の通り『箸を使いお骨を骨壺へ入れていく儀式』なのですが、これは仏教ではこの世(此岸)とあの世(彼岸)があるとされていて、この世とあの世の境には三途の川が流れており、亡くなられた方は三途の河を渡って仏さまの世界へと向かうとされている為、亡くなられた方が無事に三途の川を渡れるよう=「橋渡し」が出来る様にと願い、故人を送る人たちが同音である箸にその願いを込めたと考えられています。

③「箸渡し」がマナー違反の理由

ここまでお話すれば自ずと理解できると思いますが、、、。

骨上げの際に「箸渡し」をするのは故人に対して行う箸の作法ですので食事中に食べ物を他の人と箸同士で分け合うのはそれを連想させるため、「マナー違反」となります。
「人前だけやれなければいい」でなく、ご家庭でも、特に小さなお子さんのいる家庭ではついついやってしまいがちですので注意してくださいね。

箸渡しのやり方も解説

「箸渡し」の様子

ついでですので本来の「箸渡し」のやり方も見てみましょう。

「箸渡し」は基本的に男女ペアで行い、男性がお骨の左側を持って女性が反対の右側をつまんで、同時に拾い上げる方法が一般的です。

夫婦や兄弟姉妹で一緒に行うことが多いですね。

また箸渡しを行う順番は、血縁の濃い順からというのが原則になります。
骨上げの順番については足側の骨から下から上へと順に納めていくようにしていきます。

上田地域では最後に喉仏を納めることが多いです。
(地域や宗派によって箸渡しのやり方には違いがありますのでご確認ください)

最近では火葬場の職員にお骨上げを全て任せて箸渡し自体を行わないところもあるみたいですね。。。

まとめ

私もよく小さい頃、きょうだい同志で箸渡しをやろうとして母親や師匠から注意されたことを思い出します。「おぼうさんになるのだから、余計に注意しなさい。そしてそのことをしっかりと伝えられる人になりなさい」と優しく教えられた記憶があります。

そんな記憶を思い出しながら息子たちに箸渡しのことについて教えました。

「箸渡しはマナー違反だからやってはいけない」それだけでなく、その意味や由来について学び、実践し、後世に伝える。

大事なことだなあ、と思いましたのでシェア致します。

それでは。

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この記事を書いた人

お坊さん歴も20年に差し掛かった中年坊主。
「あなたの日常をほんの少しゆたかに」
そんな想いでブログを執筆しています。
ほとけさまのみおしえや仏事のこと、また日々のお役立ち情報を中心に色々と発信していきます。

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