◯新車を買ったけれど、車のお祓いをしたほうがいいの?
◯そもそも車のお祓いってなにさ?
◯事故を起こしてしまった場合はお祓いすべき?
こういった疑問に「年間数十件の車のお祓いをしているお寺のお坊さん」がお答えします。
本記事の内容
①そもそも「車のお祓い」とは?
②大きく分けて4種類の車のお祓いがあります。
③いつ受けるのがいいのか?【タイミングは大事です】
④車のお祓いを受けると「安心感」が持てます。【仏さまから護っていただける】
車のお祓いはした方がいいの?
結論からお伝えすれば、、、車のお祓いは受けたほうが良いと思います。
その詳しい理由については、、、一つずつ見ていきましょう。
そもそも車のお祓いとは?
「車のお祓い」には「交通安全祈願」と「車両の因縁祓い」の2種類があります。
一般にいう「車のお祓い」とは前者の「交通安全祈願」です。
どちらのお祓いも、『自分では気を付けていて起こりうる事故から守っていただくよう、仏さまの御加護を頂く』という大きな意味合いがあります。
こちらがどんなに気をつけていても、起こってしまう事故はあります。
そうした「自分の注意、力ではどうにもできないこと」を防ぐためには大いなるちから、御加護が必要です。それが『仏さまのお力』です。
そのお力をお授けするのが『車のお祓い』というわけですね。
大きく分けて4種類のお祓いがあるよ
先述しましたが、車のお祓いには「交通安全祈願」と「車両の因縁祓い」という2種類があります。もう少し詳しく分けると4種類のお祓いに分類されると思います。
一つずつみていきましょう。
①交通安全祈願
一般的な交通安全祈願です。
このお寺でも7割以上の方が交通安全祈願をご依頼されます。
熟慮して、悩んで、選び抜いて、購入した車。
安い買い物ではありません。それだけに、大切に乗りたいものです。
その大切な、そしていのちを預ける車に対して、事故がおこらないよう、すべてのものを傷つけ無いように御祈祷をします。
また、仏さまの前で交通安全と無違反をお誓いして頂きます。
交通安全祈願を受ける、このタイミングでもう一度初心に帰り、ご自身の運転を見直してみてください。
こうした態度、心がけを仏さまはご覧になっております。
②中古車の因縁祓い
中古車を購入して乗ることは決して悪いことではありません。
ただ、中古車には前所有者の思いや因縁が詰まっている可能性が大です。
よってそのまま何もせずに乗ると、モロに影響を受ける可能性があります。
そこで行うのが「中古車の因縁祓い」
前所有者の車に対する思いを断ち切り、車に悪因縁があればそれを消滅させるためのお祓いを行います。その上で改めて「交通安全祈願」をおこないます。
中古車を購入したらまずは「因縁祓い」を受けることをお勧めします。
※当寺では特別交通安全祈願にて「中古車の因縁祓い」を行っております。
③事故車両のお祓い
事故車両には悪因縁がたくさん憑きます。
特に「人身事故」を起こしてしまった車両には「恨み」「怒り」「憎しみ」「悲しみ」「後悔」などの思いが沢山憑いてしまいます。
こうした車両は修理しても、見た目をきれいにしても、決してその因縁は消えません。
そういった負の感情、悪因縁を消滅させるために一日も早い車両のお祓いが必要になります。
事故車両を修理して継続して乗る方は言わずもがなですが、車両を処分してしまう方もご本人の因縁祓いをお勧めします。
このお祓いには物損事故や動物を轢いてしまったという方のお祓いも含みます。
※当寺では特別交通安全祈願にて「事故車両のお祓い」を行っております。
④今まで乗せて頂いた愛車への感謝のお祓い
愛車を下取りや廃車にする場合もお祓いをしてあげることをお勧めします。
今まで事故なくいのちを守ってもらった、遠くまで乗せてもらった、雨の日も雪の日も一緒に過ごした愛車。苦楽をともにした愛車も年月が経ち、いつしかお別れのときが参ります。
そのかけがえのない愛車に対して、感謝の気持ちをつたえ、魂抜きを行います。
最後にしっかりと愛車への感謝の想いとそのお魂を仏さまのもとへ送ってあげることが『モノを大切にする』ということに繋がると、私は考えます。
役目を終えたら「ハイさよなら」でなく、感謝の気持ちを込めてお参りをしましょう。
年々このようなご依頼が増えてきています。
中には、感謝の手紙を書いてくる方もいらっしゃいましたよ。
お祓いを受けるタイミングは?
お祓いを受けるタイミングですが、車両を購入した後の納車のタイミングが一番いいと思います。納車日がわかったらまずは車のお祓いを予約。これがベスト。
ただ、納車の日に空いていればいいですが、そうとも限らない。
そういった場合は、必要最低限の使用にとどめてお祓いの日を待ちます。
友人や家族を乗せてドライブなどに行かないようにしましょう。
ところで納車日は吉日を選ぶことも重要ですね。
吉日は六曜だけで選ぶのでなく二十八宿なども用いて選びます。
よくわからない場合はご相談ください。
また『一年に一度、新年にお祓いを受ける』という方法もお勧めします。
一年のはじめに気持ち新たに、日々乗らせてもらっている愛車に感謝して、これからも仏さまにお護り頂けるように参拝する。そして無事故無違反をお誓いする。
こういった心がけが日々の安全運転に繋がります。
また、『車のお祓いを受けてみようかな、、、』と思い立ったときもいいタイミングです。
そういう感覚、思い、直感を大事にしましょう。
購入から年月が経っても大丈夫です。
そして事故に遭ってしまった時。
本来はそうなる前に受けるべきですが、、、。
事故直後は気持ちも沈んでしまいますし、また起こるのではないか、、、と不安に感じてしまうものです。
そして悪因縁も憑いてしまい、様々な悪影響を受けることもあります。
そういった不安を払拭させるためにも万が一、事故に遭ってしまったら早めにお祓いを受けるようにしましょう。
まとめ : 車のお祓いを受けると安心感を得られます
車は便利ですが、時として『走る凶器』になり得ます。
ほんのちょっとの油断や慣れから、それこそ一生を棒に振るような悲劇を引き起こすこともあります。
そうならないためにも、自身で交通安全を心がけることももちろん大事ですが大いなる仏さまのお力でお護りいただけるように車のお祓いを受けましょう。
【仏さまに護られている】という安心感が、そして【仏さまに見られている】という責任感があなたの運転にいい影響を与えることでしょう。